中嶋克彦

Katsuhiko Nakashima, tenor


福岡教育大学芸術音楽科卒業。東京藝術大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程修了、博士号取得。2012年より文化庁在外派遣研修員としてドイツに留学。マインツ音楽大学のバロック声楽コースにてClaudia Eder,Andreas Scholl.Konrad Junghänel,Martin Gester,Ton Koopmanらのもとで研鑽を積んだ。
 第13回日本モーツァルト音楽コンクール第2位入賞。これまでに鈴木寛一、吉田浩之、佐々木典子、吉田由布子、三浦國彦、橋本エリ子、Anton・Tremmelの各氏に師事。
 J.S.バッハ『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』『クリスマスオラトリオ』『ロ短調ミサ』『マニフィカート』、ヘンデル『メサイア』、ハイドン『四季』『天地創造』、モーツァルト『レクイエム』『ハ短調ミサ』、ベートーヴェン『交響曲第9番』『ミサ・ソレムニス』、メンデルスゾーン『パウルス』『エリアス』『交響曲第2番(讃歌)』、ドヴォルザーク『スターバト・マーテル』、オルフ『カルミナ・ブラーナ』等のソリストとして多数出演している。第53回、54回と2年連続で朝日新聞社主催藝大『メサイア』のテノールソロを務めた。またバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして国内外におけるコンサートや録音にも出演している。近年ではドイツを中心に海外でも活躍の場を拡げている。
 オペラでは、第50回東京藝術大学大学院オペラ定期公演モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』のフェルランド役でオペラデビュー。その後、パイジェッロ『美しい水車小屋の娘』(カロアンドロ)『ニーナ』(リンドーロ)、チマローザ『秘密の結婚』(パオリーノ)、モーツァルト『魔笛』(タミーノ)『ツァイーデ』(ゴーマッツ)『バスティアンとバスティアンヌ』(バスティアン)、シューベルト『サラマンカの友人たち(日本初演)』(ドン・アロンソ)、ロッシーニ『セビリャの理髪師』(アルマヴィーヴァ伯爵)『ブルスキーノ氏』フロルヴィッレ、ドニゼッティ『愛の妙薬』(ネモリーノ)、ヴェルディ『椿姫』(アルフレード)『ファルスタッフ』(フェントン)、千住明『隅田川(初演)』(商人)『万葉集(初演)』(中大兄皇子)、また新国立劇場においても、R.シュトラウス『サロメ』(第1のユダヤ人)、ツィンマーマン『軍人たち(日本初演)』(3人の若い仕官1)、ビゼー『カルメン』(レメンダード)、新国立劇場オペラ研修所公演プーランク『カルメル会修道女の対話』(司祭)などに出演している。